本展の中核を成す展示エリアで異彩を放つのが、名画の遺伝子を過剰なまでに解体・再構築した大型作品群だ。俵屋宗達をはじめとする琳派の金碧障壁画をインスピレーション源とした風神雷神図は、金箔の輝きとポップな造形言語が真っ向から激突する息をのむ仕上がりを見せている。
さらに圧巻なのが、今個展の目玉として制作された超大作四神(青竜・白虎・朱雀・玄武)だ。陰陽五行説に基づき京の四方を守護する聖獣たちが、不吉で妖艶な迫力を纏って空間を圧倒する。江戸期の絵師たちが宿していたアヴァンギャルドな野心を、令和の空間にそのまま解き放ったかのようなエネルギーがみなぎる。