伝説の報道番組が残した「毒」と「薬」——2026年、メディア崩壊の時代に僕らが久米宏を思い出す理由の注目されている理由を専門的かつ分かりやすくまとめました。最新トレンドを一目で把握できます。

1985年10月7日、日本の報道史は音を立てて分岐した。それまでのテレビニュースといえば、アナウンサーが固い表情で原稿を正確に読み上げ、政治家の不祥事もどこか他人事のように伝えるのが常態化していた。そこに登場したのが、スーツの袖を捲り上げ、時に眉をひそめ、時に皮肉を交えてカメラの向こう側に語りかける一人の男だった。

ニュースを単なる「情報」ではなく「物語」として見せる。難解な政治の駆け引きをフリップや立体模型で解き明かし、プロ野球の速報には演出を加えてエンターテインメントへと昇華させた。夜10時という、かつてはドラマやバラエティが独占していた時間帯に報道番組を定着させた功績は、日本のテレビ史において極めて大きい。