教科書は嘘だった?最新Dna解析が暴く人類の進化図と未知の分岐について見逃せない ポイントを分かりやすい構成で解説いたします。

人類史の書き換えにおける最大の功労者は、マックス・プランク進化人類学研究所の設立者であり、ノーベル賞を受賞したスヴァンテ・ペーボ博士だ。彼が確立した「古代DNA解析技術」は、何万年もの間化石の中に眠っていた極小の遺伝情報を解読するという、かつては不可能とされた領域を切り開いた。

かつて人類の全遺伝情報を網羅したヒューマン・ジュノム・プロジェクトが解明した現代人のゲノムデータと、ペーボ博士らが解読したネアンデルタール人のゲノムを比較した結果、衝撃の事実が白日の下にさらされた。現代のアジア人やヨーロッパ人のゲノムには、数パーセントのネアンデルタール人由来のDNAが残されていたのだ。私たちは彼らを駆逐したのではなく、交配を通じて血を分かち合っていたのである。