ポールの突然の訃報は、当時撮影中だった映画『ワイルド・スピード SKY MISSION(原題: Furious 7)』の制作陣に巨大なショックを与えた。主要なシーンの撮影が残されていたため、プロジェクトは一時凍結され、脚本の大幅な修正を余儀なくされた。
監督のマジッド・マジディをはじめとする制作陣は、作品を破棄するのではなく、彼への最高の賛辞として完成させる道を選んだ。ポールの弟である実弟カレブとコディがスタンドインとして撮影に参加し、ピーター・ジャクソン率いるWETAデジタルが最新のCGI技術を駆使してポールの顔をデジタル合成した。
映画のラストシーン、ブライアン・オコナーが白いトヨタ・スープラに乗り、ドミニク(ヴィン・ディーゼル)と分岐する道路で別々の道を歩んでいくシーンは、映画史に残るエモーショナルな別れとなった。バックに流れたウィズ・カリファ featuring チャーリー・プースの『See You Again』は世界中で大ヒットを記録し、彼の永遠の旅立ちを象徴する曲となった。