GIGAスクール構想の導入から数年が経過した現在、端末の利活用は「操作に慣れる」段階を完全に脱した。教室を覗くと、児童たちが自ら収集した地域の環境データや歴史資料をプレゼンテーションソフトでまとめ、ディスカッションを重ねている。
教員が一方的に答えを提示することはない。児童は地域産業や環境保全の課題を自らのテーマとして設定し、フィールドワークで得た写真やインタビュー動画をその場で編集する。ICTツールは単なる文房具となり、地域の未来を思考するための「思考の拡張装置」として自然に使いこなされていた。