ジョブズも愛した縁なしが再脚光!知的さを宿すリムレスメガネ最前線の全体像を分かりやすくまとめてご紹介します。

歴史を振り返れば、リムレスメガネは常に時代を切り拓く先駆者たちのアイコンだった。筆頭に挙げるべきは、Appleの共同創業者スティーブ・ジョブズだろう。彼は無駄を極限まで削ぎ落としたラウンド型の縁なし眼鏡をシグネチャーとし、自身のアイデンティティの一部にまで高めた。プロダクトの無駄を排除した彼の思想と、顔の印象を邪魔しないフレームの思想は見事に共鳴していたと言える。

カルチャーシーンにおけるインパクトも鮮烈だ。映画『マトリックス』で描かれた近未来のスタイリッシュな世界観において、登場人物たちが着用していたリムレスのアイウェアは世界中に強い衝撃を与えた。直線的で無機質、それでいて知的な怪しさを孕んだそのビジュアルは、四半世紀を経た今なおクリエイターたちのインスピレーション源であり続けている。

時代や領域を超えて人々を惹きつける理由。それは、フレームが持つ「存在しないことによる存在感」にほかならない。顔の造形そのものをキャンバスにし、着用者の内面にある知性をそのまま透過させるかのようなダイレクトな視覚効果は、他のどのフレーム形態にも真似できない独特の美学である。