平和通り商店街と仲見世商店街を歩くと、目に入るのは伝統的な鮮魚店と、洗練されたモダンな洋菓子店が隣り合う不思議な光景だ。以前なら競合し合っていたはずの新旧店舗が、ここでは絶妙な相乗効果を生み出している。
「最初は若い人向けの店が増えることに戸惑いもありました。でも、彼らが呼んでくれた客さんがうちのひ物や佃煮を買ってくれる。今じゃ『次はどんな店ができるんだ』と楽しみでね」
そう語るのは、創業70年を超える干物店の店主だ。伝統を守りつつも、一口サイズで歩きながら食べられる「網焼き干物串」を新たに開発するなど、時代の波をしなやかに捉えている。