日本の学校体育館になぜ必ず肋木があるのか。その理由は、文部科学省が定めた整備基準に深く関わっている。肋木は単なる運動具ではなく、日本産業規格(JIS S 6005)にも規定された正式な学校体育施設用器具なのだ。
材質には衝撃吸収性と耐久性に優れたブナやナラなどの堅牢な広葉樹が指定され、格子状のバーの直径やピッチ(間隔)は児童生徒の手の大きさに合わせて緻密に計算されている。壁面へのアンカー固定強度にも厳格な安全基準が存在する。集団授業において全員が安全に懸垂運動や柔軟体操を行えるインフラとして、100年以上も教育現場の基盤を支え続けてきた。