物語が暗黒大陸への渡航船・ブラックホエール号の上で繰り広げられる中、ハンター協会の戦略において除念師の価値は暴騰している。カキン帝国の王子たちが繰り広げる王位継承戦では、目に見えない守護霊獣の念や、死後に発動する熾烈な怨念が複雑に交錯。毒や暗殺術以上に「呪殺」が横行する船内において、除念能力は国家レベルの防衛兵器と同等の価値を持つに至った。
ハンター協会上層部が極秘裏に除念師をマークし、囲い込もうとする動きは、単なる医療班の確保ではない。死後の念が飛び交う戦場での戦略的リスクヘッジだ。一言で除念と言っても、即効性のあるものからアベンガネのように長期間の代償を伴うものまで様々であり、戦況に応じた使い分けが生き残りの鍵を握っている。