全国の都市公園で、犬の散歩をめぐる苦情が高止まりを続けている。伸縮リード(フレキシブルリード)の不適切な使用による歩行者や自転車との接触事故、ノーリード放置による咬傷事故、そして排泄物の放置問題まで課題は山積みだ。国土交通省都市局公園緑地・景観課が示す緑地利用の指針でも、多様な世代が安全に共存するためのルール整備が各自治体に求められている。
法的観点からも管理責任は厳しさを増す。「動物の愛護及び管理に関する法律」に基づき、飼養者には動物が人の生命・身体・財産を害さないよう制御する責務がある。これに伴い、公益財団法人東京都公園協会が管理する都立公園をはじめ全国の指定管理者側も、立ち入り禁止区域の設定やリード着用の監視を一段と強化している。かつての「お互い様」という曖昧な寛容さに甘える散歩スタイルは、もはや通用しない。