アプリ上で「削除」ボタンを押したからといって、インターネット上から一瞬で痕跡が消え去るわけではない。現代のソーシャルメディアにおいて最大の課題となっているのが、キャッシュサーバーとサードパーティ製ボットによる保存問題だ。
TikTokの推奨フィード(For Youページ)を司るAIアルゴリズムは、世界中のCDN(コンテンツ配信ネットワーク)に一時データを拡散させている。削除を実行しても、数分から数時間は一部の通信環境で動画が再生できてしまう現象が発生することがある。さらに悪質なのは、投稿直後に外部の自動保存ボットが動画を収集し、別サイトにミラーリングしてしまうケースだ。デジタルタトゥー化を防ぐには、削除の手順を素早く行うことはもちろん、そもそも投稿時のプライバシー設定を過信しないリテラシーが求められている。