北陸の「命の砦」に迫る選択の時——医療再編と働き方改革の波に揺れる現場からを徹底追究! 知っておきたい 重要ポイントを分かりやすく展開します。

けたたましいサイレンとともに、救命救急センターへ搬送車が滑り込む。運ばれてきたのは、県東部の山間部で倒れた高齢の心不全患者だ。1分1秒を争う緊迫感の中、初処置にあたる医師や看護師の無駄のない動きが交錯する。

富山県内全域をカバーするドクターヘリの基地病院として、出動件数は年々増加の一途を辿る。特に冬季の悪天候時や、地理的条件が過酷な過疎地からの要請は絶えない。しかし、救急車の受け入れ要請が増え続ける一方で、対応できるスタッフの数は無限ではない。「すべてを受け入れたいのは山々だが、病床と人員の限界は常に背中合わせだ」と現場の若手医師は吐露する。限界ギリギリの運用が、日常の光景となっている。