坂本花織の肉体を語る上で外せないのが、独自にカスタマイズされた体幹トレーニングと下半身強化メソッドだ。彼女が取り組むメニューは、単なるマシントレーニングにとどまらない。不安定なバランスディスク上でのスクワットや、チューブを用いた多方向への骨盤負荷トレーニングなど、氷上の不安定なエッジ操作を想定した実践的な種目が並ぶ。
特に重視されているのが、インナーマッスルである腸腰筋と大臀筋の連動性だ。骨盤を前傾・後傾させずにニュートラルな位置を維持し続ける体幹力があるからこそ、遠心力に負けない力強いエッジワークが可能になる。美しく引き締まったヒップラインは、厳しい反復練習と機能的なトレーニングの積み重ねが生み出した、極めて純度の高いアスリートの証左なのだ。