夜のハンターとしての性能を決定づけているのが、両者が誇る類まれな視覚システムだ。世界的な自然番組ナショナルジオグラフィックや数々の自然科学ドキュメンタリーでも度々特集される通り、彼らの目の仕組みには自然の精巧な工夫が凝らされている。
フクロウの眼球は球体ではなく、奥行きのある「管状眼(かんじょうがん)」と呼ばれる形状をしている。眼球自体を動かすことはできないが、頭部を左右に270度も回転させることで死角を補う。一方、猫の網膜の裏側には「タペタム(輝板)」と呼ばれる反射層が存在し、僅かな光を増幅して暗闇でも視界を確保する。構造こそ違えど、暗闇の中でわずかな光と動体を完璧に捉える能力において、両者は究極の到達点に達している。専門家が「夜のレンズ」と呼ぶこの視覚システムこそが、彼らのミステリアスな美しさの源泉だ。