いま、会場で最も熱い視線を浴びているエリアが古着や服飾雑貨のブースだ。2000年代前後のファッションを指す「Y2K」ブームと、息の長い「昭和レトロ」の人気が合流し、若者世代が宝探し感覚でラックを漁る姿が日常茶飯事となっている。古着屋では数万円の値がつくような海外仕入れのヴィンテージTシャツや、レアなアディダスのトラックジャケットが、数千円で転がっていることも珍しくない。
出展者側も目が肥えている。「実家の押し入れを整理したら出てきた」という年配の出品者と、その価値を即座に見抜く若者バイヤーとのやり取りは、フリマならではの醍醐味だ。ECサイトの写真だけでは伝わらない生地の質感やサイズ感を、その場で羽織って確かめられる体験価値が、デジタルネイティブ世代を会場へと引き寄せている。