花火大会の運営舞台裏で、今最も深刻なのが警備費の爆発的な高騰だ。
警備員の確保費用や輸送費、資材費の値上がりが重なり、安全管理にかかるコストは数年前の数倍へと膨らんだ。以前のように、協賛金や行政の補助金だけで穴埋めできる金額ではない。結果として主催者は、有料観覧席を増設し、チケット価格を引き上げることで莫大な警備費用を回収するビジネスモデルへシフトせざるを得なくなった。
「無料で見られる市民の祭り」から「チケットを購入して楽しむ有料観光イベント」への変貌。主催者である実行委員会が生き残るための苦肉の策であったが、これが地域住民との心の距離を広げる要因となっている。