見た目はごく普通の少女であり、割烹着やエプロン姿で忙しく立ち働く姿が印象的な彼女だが、実は「人間ではない」という事実は意外と知られていない。やなせたかし氏が遺した公式設定において、バタコさんもジャムおじさんも、アンパンマンワールドに住む「妖精」の一種とされている。
この作風世界にはそもそも生粋の「人間」が存在しない。だからこそ、怪力とも思える遠投力や、寝る間も惜しんで膨大なパンを焼き続ける無尽蔵のスタミナが説明できるのだ。怪獣が暴れ回り、町が破壊される非常時であっても動じず、冷静にパンの焼き上がりを見極める胆力は、人間を超越した「守護精霊」としての本能なのかもしれない。