丸山ワクチンは現在も一般の薬局やドラッグストアで購入することは一切できない。あくまで「治験薬」としての厳格な枠組みが維持されているため、希望する患者は所定の法的手続きを踏む必要がある。その具体的なフローは以下の通りだ。
第一に不可欠なのが、現在かかっている主治医(担当医)の承諾と「臨床検査データおよび診療情報提供書」の作成である。丸山ワクチンは患者自身や家族が勝手に注射するものではなく、主治医または近隣の医療機関に注射(隔日皮下注射)を委託する形を取るため、医師の協力が絶対条件となる。
第二に、東京都文京区にある日本医科大学付属病院(ワクチン療法研究施設)への受診手続きだ。患者本人の来院が困難な場合は、委任状を持参した家族による代理受診が認められている。窓口で書類を提出し、専門医による承諾審査を経て、治験薬としてのワクチンが交付される。
費用面においては、健康保険の適用外となるため全額自己負担だが、高額な自由診療のがん治療薬と比べると極めて安価に設定されている。1クール(約40日分・20本)あたりの費用は約1万円前後であり、経済的な理由で治療を断念せざるを得ない患者に対しても門戸が開かれているのが特徴だ。