空前のサウナブームを巻き起こした決定的なきっかけといえば、マンガ家・タナカカツキ氏による名作『サ道』であることは言うまでもない。劇中で描かれた「ととのう」という概念は、一過性の流行を超えて現代人のライフスタイルに深く根を下ろした。
現在、全国の温浴施設ではその思想をさらに発展させた取り組みが進行中だ。アウフグースパフォーマンスやウィスキング体験、静寂を極めたサイレントサウナなど、五感で味わうエンターテインメントへと昇華している。近くのスーパー銭湯を訪れるだけで、かつて本場北欧でしか味わえなかったような深い没入体験が得られる時代なのだ。