2000年代初頭、映像メディアの主役がビデオテープから高画質なDVDへと移行したことは、コンテンツ制作の現場に革命をもたらした。単に画質が綺麗になっただけではない。チャプター機能や特典映像の追加により、作品そのもののパッケージとしての価値が跳ね上がったのだ。この技術革新の波に乗り、従来の企画系作品中心の構造から、一人のモデルを圧倒的なクオリティでプロデュースする「単体女優」ビジネスが急速に確立されていった。
市場の拡大を牽引したのは、時代の最先端を行くトップレーベル群である。圧倒的なビジュアル美を追求したS1 NO.1 STYLEや、斬新でシチュエーション豊かな企画力でファンを魅了したMOODYZ、そして奇天烈かつ革新的なアイデアで一世を風靡したソフト・オン・デマンドなどの巨大メーカーが競い合うように新たな才能を発掘。アダルトビデオ業界全体の地位と市場規模を押し上げる原動力となった。