稀代の知将デーブ・ロバーツ監督は、指名打者と先発投手をハイレベルで兼任させる起用法について、既成概念にとらわれない柔軟なシフトを敷いている。メジャーリーグベースボールの過酷な移動スケジュールと連戦のなかで、いかに休養日を組み込み、ポストシーズンを見据えたピークを作れるか。指揮官の決断は、ドジャース全体のベンチワークを劇的に進化させた。
「彼のような才能を管理するマニュアルは歴史上のどこにも存在しない。対話を重ね、毎日のバイタルを確認しながら最適解を探るだけだ」とロバーツ監督は語る。打線の中軸として相手バッテリーにプレッシャーを与え続けながら、先発ローテーションの柱としてマウンドに君臨する青写真。ドジャースベンチが下す一つひとつの決断が、MLB全体の選手起用トレンドを根本から塗り替えつつある。