近年、原材料費の高騰やエネルギーコストの上昇を受け、一般的なナショナルブランド(NB)のアイスクリームは150円〜200円前後へと価格帯が切り上がった。そうした中で、シャトレーゼの価格表は異彩を放っている。
1本70円〜80円台で購入できるマルチパックやファミリーサイズのアイスは、家計を守る主婦層や学生にとって強い味方だ。買い物を終えた消費者が口をそろえるのは、「他のスーパーやコンビニだと躊躇する量でも、シャトレーゼなら思い切り買える」という解放感である。
経済心理学の観点からも、この「まとめ買いの楽しさ」が及ぼす心理的インパクトは大きい。1,000円札1枚で十数本のアイスが保冷袋いっぱいに手に入る体験は、物価高のストレスに対する強力なカウンターとなっている。安さへの信頼が、そのままブランドへの強固なロイヤリティへと昇華しているのだ。