近年、若年層や海外のクリエイターを中心に、黒川作品への注目が爆発的に高まっている。その火付け役となったのが、グローバルな映像プラットフォームの存在だ。
Netflixで配信された日本のミニマリズムと建築美学を追うドキュメンタリー番組では、彼の思考プロセスやアトリエの日常がフィーチャーされ、世界数十カ国で視聴された。また、YouTube上では新進気鋭のプロダクトデザイナーたちが「GOMシリーズ」や彼の手掛けた空間を詳細に解説する動画が次々と投稿され、数百万回再生を記録している。
画面越しであっても伝わる圧倒的な存在感と、無駄を排した造形美。デジタルネイティブ世代にとって、彼の残してきたプロダクトや建築論は、安易な流行とは一線を画す「本物のデザイン」として新鮮に映っているのだ。