世界滅亡の狂騒曲と封印の真実!日本を揺るがした世紀の謎を追うの要点や背景をコンパクトにまとめました。最新トレンドを一目で把握できます。

ベストセラーの熱気が冷めやらぬ1974年、映画『ノストラダムスの大予言』が劇場公開された。製作を手掛けたのは、特撮技術と大作志向で日本映画業界を牽引していた東宝株式会社である。前年に記録的ヒットを飛ばした『日本沈没』の成功体験を背景に、破滅的なスペクタクルを圧倒的なスケールで描くパニック・ディザスター映画として世に放たれた。

主演の環境学者役を務めた丹波哲郎の気迫に満ちた演技は、観客の恐怖を極限まで煽り立てた。破滅を目前にして狂気に走る人類、酸性雨によって溶け落ちる大都市、そして地獄絵図と化した地球の終末。しかし、劇中で描かれた過激な視覚表現は倫理的な一線を越えていた。激しい抗議運動を受けた東宝は、映画の配給を自主的に停止。現在に至るまで国内での公式なソフト化は一切行われておらず、関係者の間でも長年口を閉ざされてきた痛恨のアーカイブとなっている。