カールの魅力を語る上で、昭和から平成のお茶の間に流れていたCMの存在を忘れることはできない。麦わら帽子に青いシャツ、無精髭をたくわえた「カールおじさん」と、民謡歌手の巨匠・三橋美智也が歌い上げた哀愁漂うCMソングは、日本の原風景として国民の記憶に深く刻まれている。
1968年の発売当時、日本初となる本格的なポップコーン型コーンスナックとして誕生したカールは、米食文化が根付く日本において革新的な挑戦だった。三橋美智也の伸びやかな歌声と、どこか懐かしい田園風景を描いたアニメーションは、西洋由来のコーン菓子を一瞬にして「日本のふるさとの味」へと昇華させた。この文化的アイコンとしての強固な基盤があるからこそ、地域限定となった今でも世代を超えた愛着が残り続けているのだ。