名作を支えたのは、共演者たちとの深い絆だった。『青春とはなんだ』で共演した夏木陽介は、若き日の彼女にとって役者としての姿勢を背中で示してくれる頼もしい恩師であり、熱い演技の道しるべでもあった。現場での妥協のない姿勢は、彼女のプロ意識の土台となっている。
一方、『サインはV』で宿命のライバル・ジュン・サンダース役を演じた范文雀との関係も強烈だ。劇中での激しい火花とは裏腹に、カメラが回っていない場所では互いを深くリスペクトし合う同志だった。過酷な撮影を共に乗り越えた二人だけの友情と秘話は、昭和のテレビ史における美談としてファンの間で慈しまれている。