2001年、第2子となる長女を出産した際、家族は喜びに包まれていた。だが生後間もなく、赤ちゃんの左手足の動きにわずかな異変を感じる。病院を巡り、精密検査の末に告げられた診断名は「小児脳梗塞」だった。
脳梗塞といえば高齢者の病気というイメージが一般的だった当時、生まれたばかりの乳幼児を襲うとは想像すらできない。突然突きつけられた残酷な現実に、母親としての足元は崩れ落ちた。左半身に麻痺が残る可能性を医師から宣告されたあの日、彼女は一人で車の中で声を押し殺して泣いたという。日本の芸能界で活躍を続ける多忙な日々の中、家族を守るための孤独な模索がここから始まった。