近年の合板市場において、価格の推移は極めてダイナミックだ。東南アジア現地の原木伐採規制の強化に加え、為替の変動や海上輸送費の高騰が重なり、流通価格は以前と比較して上昇傾向にある。しかし、構造用下地材や粗床としての信頼性から見れば、依然として極めて高いコストパフォーマンスを維持している。
木材選びで頻繁に比較されるのが、シナノキを表面に貼り付けたシナ合板だ。両者の最大の差異は「表面性状」と「用途」にある。ラワン合板は赤みや黄みがかった肌目が特徴で、木質繊維がやや荒く武骨な質感を持つため、主に隠れる下地材や構造材、無骨さを生かしたインテリアに使われる。一方でシナ合板は、きめ細やかで白く美しい滑らかな表面を備えており、塗装仕上げや目に見える家具の表面材に多く採用される。単価としてはシナ合板の方が高価であり、下地にはラワン、露出面にはシナという使い分けが現場の鉄則だ。