iZooの成功を語る上で欠かせないのが、園長を務める白輪剛史氏の存在である。爬虫類研究家・輸入業者としても知られる白輪氏は、「一般的にグロテスクあるいは危険と敬遠されがちな生物の真の魅力をいかに伝えるか」というテーマに挑み続けてきた。
白輪氏の仕掛けは徹底している。単に珍しい種を集めるのではなく、生き物たちが最も生き生きとして見える環境を構築し、来場者が直接手で触れられる触れ合いコーナーを数多く設置した。ヘビやトカゲの肌触り、ひんやりとした体温、意外なほどの温厚さを肌で感じた瞬間、来場者が抱いていた恐怖心は驚きと愛着へと変わる。嫌われ者をヒーローに変身させる演出力こそが、この園の真骨頂と言える。