巨大な山火事が発生させたいくつもの大気汚染雲は、北緯40度付近を流れる強い偏西風に乗り、太平洋を横断するルートを辿っている。東京の大気環境研究チームによる最新シミュレーションによると、上空高くに達した微小粒子状物質は、発生からわずか数日で日本列島の上空に到達しているという。
現時点では高層大気にとどまっているケースが多いものの、気圧配置の変化や降雨にともなって地上付近に降下する危険性が指摘されている。呼吸器疾患を持つ高齢者や子ども、喘息患者にとっては無視できない健康リスクだ。気象庁や環境省も、黄砂とは異なる「微小粒子スモッグ」の監視態勢を強めている。