お尻の奥深くにある小指ほどのかたい筋肉、それが梨状筋だ。このすぐ下(場合によっては筋肉の間)を、人体で最も太い坐骨神経が通り抜けている。デスクワークや加齢でこの筋肉がカチカチに固まると、万力で締め上げられるように神経が絞りつけられ、足全体へ激痛のシグナルが送られる。
ストレッチによって即効性が生まれるのは、筋肉内の毛細血管が一気に開き、滞っていた発痛物質が流し出されると同時に、神経への直接的な物理的圧迫が解除されるからだ。いわば「踏みつけられていたホース」から足がどくような状態を、たった数十秒の正しいアプローチで作出すことができる。