全年齢での着用が努力義務化されて以降も、中高生の自転車ヘルメット着用率向上は各地で頭を悩ませる課題であり続けてきた。「髪型が崩れる」「見た目が格好悪い」といった心理的ハードルが立ちはだかっていたからだ。しかし、今年の応募作にはそうした停滞感を吹き飛ばす新たな風が吹いている。
ストリートアートを彷彿とさせるポップな色使いや、スタイリッシュなイラスト調でヘルメットを描く作品が目立つ。「命を守るヘルメットは、自分を表現するギアだ」と言わんばかりのポジティブなメッセージへの転換。同世代の共感を呼ぶデザインアプローチは、行政が作る堅苦しいポスターにはない強烈な求心力を放っている。