現在流通している千円札の正確なサイズは「横15.0cm(150mm)×縦7.6cm(76mm)」である。これは2024年に登場した北里柴三郎が描かれる新紙幣であっても、それまで長年親しまれてきた野口英世の旧紙幣であっても、ミリ単位まで完全に同一の寸法だ。発行元である日本銀行は、デザインを一新する際も紙幣自体の長辺と短辺の規格を変更していない。
日本で発行されている主要な日本銀行券のサイズを比較すると、縦の長さはすべて「7.6cm」で統一されている。一方で横幅には意図的な段階差が設けられている。千円札の横15.0cmに対し、五千円札は横15.6cm(+6mm)、一万円札は横16.0cm(+10mm)という設計だ。券種ごとに横幅を僅かに変えることで、視覚に頼らずとも指先の触覚や重なりで金種を判別できる工夫が施されている。