安野モヨコの独創的な制作姿勢を支えているのが、夫であるアニメーション監督・庵野秀明との関係性、そしてアニメーション制作会社・株式会社カラーとの強力なコラボレーションだ。
両者の深い信頼関係は、コミックエッセイ『監督不行届』などでもユーモラスに描かれてきたが、ビジネスやクリエイティブの現場においても極めて高い相乗効果を生み出している。株式会社カラーのデジタル技術やアーカイブ管理のバックアップを受け、過去作品のデジタルアーカイブ化や展覧会企画、さらには映像プロジェクトの監修がかつてないクオリティで進行している。
夫婦であり、互いに異なる領域の巨匠である二人。その相互の刺激と安心できる制作基盤が、彼女のクリエイティビティをさらに自由で伸びやかなものへと昇華させているのだ。