今大会のコートには、将来の日本代表や海外リーグでの躍進を嘱望される規格外の大器たちが揃っている。右サイドから鋭い角度で飛び込むサウスポーのウィングスパイパー、相手ディフェンスの隙間を縫うようにパスを通すゲームメイカー、そして絶対的な守護神として立ちはだかるゴールキーパー。彼らのプレイ一つひとつに、詰めかけたスカウト陣やハンドボールファンの視線が注がれる。
しかし、スポットライトを浴びる彼らの素顔は、日々の練習で泥臭く自分を追い込み続けてきた一人の高校生だ。敗北の悔しさを糧にトレーニングを重ね、怪我の苦しみを乗り越えてたどり着いた夢の舞台。コート上で見せる一瞬の表情や、得点後に爆発させる感情の露わさは、スポーツが持つ純粋な美しさを改めて観客に伝えてくれる。