メイン3匹を取り巻くサブキャラクターたちの深みも、ブームを底支えする重要な要素だ。酒のつまみを粋に嗜み「ハーッ」と吐息をもらすくりまんじゅうは、昭和の呑兵衛のような味わい深さで異彩を放つ。一方で、愛くるしい見た目を装いながら中身は怪物の欲望に満ちたモモンガの存在は、人間の自己承認欲求の暗部をみごとに可視化してみせる。
さらに、討伐のランカーとして圧倒的な強さと優しさを兼ね備えた上位ランカーのラッコ、沖縄の伝統文化と愛嬌が同居するシーサー、気弱だが健気な古本屋(カニ)など、層の厚いキャラクター陣が次々とスポットライトを浴びる。どのキャラクターも単なる「引き立て役」に留まらず、それぞれが抱える孤独や葛藤が描かれることで、世界観の厚みが増し続けている。