恐ろしいほどの武力と冷徹な判断力を持つ一方で、彼には強烈な愛嬌が存在する。それが「マズい珈琲」を巡るエピソードだ。自作の珈琲に並々ならぬこだわりを持ち、他人に振る舞いたがるのだが、その味は飲む者を悶絶させるほど壊滅的。斑目貘をはじめ、彼の珈琲を口にした者は一様に苦悶の表情を浮かべる。
集英社の週刊ヤングジャンプ連載中から、この「珈琲への執着」は読者の笑いを誘い、シリアスな展開が続くギャンブル・頭脳バトルの中での清涼剤となっていた。本人だけが自分の珈琲の下手さに気づいておらず、至高の一杯だと信じて疑わない。この究極の強さとコミカルな隙のギャップこそが、作中屈指の人気キャラクターとして彼を不動の存在にした要因だろう。