急速な近代化が進む一方で、古くからの集落が持つ歴史的風情や伝統芸能を守る動きも力強い。野嵩や志真志といった地域では、自治会を中心に青年会によるエイサー活動や伝統行事の継承が活発に行われている。
新しく移住してきた新住民と、代々その土地に暮らす旧住民との交流を促す「地域サロン」やワークショップが定期的に開かれ、新旧の融合が試みられている。「街の景色が変わっても、人と人とのつながりや沖縄特有のユイマール(助け合い)の精神まで失っては意味がない」。伝統行事の指導を務める地元の老人はそう語り、次世代へのバトンタッチを見守っている。