木製ならではのしなりと、不規則な振動。1999年の登場以来、木製コースター ELF(エルフ)は多くの絶叫マニアを唸らせてきた。木材が組み合わされた美しいトラス構造は一見の価値があるが、ひとたび巻き上げが始まれば、そのノスタルジックな外観は恐怖の象徴へと変貌する。
最高速度は時速約58kmと数値上は控えめに見えるものの、物理的な「ガタガタ」という激しいサウンドと木組みの狭小空間をすり抜ける視覚的プレッシャーが体感速度を跳ね上げる。横Gが容赦なく襲いかかる連続カーブでは、まるでコースアウトするのではないかという錯覚すら覚えるほどだ。スチール製コースターでは絶対に味わえない有機的な恐怖体験こそが、エルフが長年愛される最大の理由と言える。