鼻ピアッシングにおいて最も大切とされるのが、鼻中隔 (Septum) の先端近くに存在する軟組織の空洞だ。この領域はプロの間でスウィートスポット (Sweet Spot) と呼ばれ、軟骨を避けた薄い皮膚組織だけで構成されている。ここを的確に貫通させることが、痛みを最小限に抑え、トラブルのないホールを完成させる最大の秘訣だ。
指先で鼻の入り口付近を優しくつまんでみると、固い鼻中隔軟骨と先端の柔らかい皮膚の間に、すっと指が収まる小さな窪みを感じ取れるはずだ。これがスウィートスポット (Sweet Spot) である。プロのピアッサーはピンセット状のクランプを用いてこの薄い膜だけを固定し、一瞬でニードルを通す。軟骨を誤って貫通してしまうと猛烈な痛みや長引く炎症を引き起こすため、この適切なスポットを見極めることこそが決定的な差を生む。