彼女のアナウンサーとしての第一歩は、阿波の風が吹き抜ける徳島の地から始まった。日本テレビ系列の四国放送に入社した彼女は、瞬く間に地域報道の顔として頭角を現す。夕方の看板報道番組である『フォーカス徳島』での奮闘は、今も多くの視聴者の記憶に鮮明だ。
災害の現場、過疎化に揺れる中山間地域、熱気あふれる地元の祭り。カメラが回る前で、彼女はひたすら耳を傾けた。原稿を正確に読む技術以上に、取材対象者の言葉の奥にある感情をすくい取る姿勢。四国放送時代に培われたこの愚直なまでの現場主義が、アナウンサー・梅山茜の揺るぎない背骨となった。