原作を担当した真倉翔と、躍動感あふれるタッチで恐怖と魅力を表現した作画の岡野剛。この二人のタッグが作り上げたストーリーラインは、今読んでも完璧な計算のもとに構成されている。
美奈子先生は単なる「死んだ恩師の回想」にとどまらない。ぬーべーが絶体絶命の危機に陥った際、左手の封印を超えて彼の意識に語りかけ、時には鬼の暴走を内側から食い止める「精神的支柱」として存在し続けた。
恐怖と愛は背中合わせである。岡野剛の描く美奈子先生の優しい笑顔と、鬼の手から覗く禍々しい爪のコントラストは、読者の心に強烈な美学を焼き付けた。