2026年、なぜ「うさぎの聖地」に人が殺到するのか?京都・岡崎神社が挑む伝統と観光混雑緩和の最前線についての疑問解決ガイドをご紹介します。

見た目の愛らしさばかりが注目されがちだが、この神社の歴史はきわめて古い。延暦13年(794年)、平安京遷都の際に桓武天皇が都の四方に建てた王城鎮護の神社の一つであり、東に位置することから「東天王」と称された。

祭神として祀られているのは、速素盞鳴尊(すさのおのみこと)と奇稲田姫命(くしなだひめのみこと)、そしてその間に生まれた三女五男の八柱の御子神だ。神々が多くの子宝に恵まれたこと、そして昔からこの周辺の一帯が野うさぎの生息地であり、うさぎが多産であることから、うさぎが神の使いとして崇められるようになった。単なる近代の「キャラ化」ではなく、千年以上前から続く土地の生態系と信仰が固く結びついた結果なのだ。