そもそも、なぜこれほど性格の異なるタイトル同士が親和性を持つのか。『マリオ』や『ピクミン』を生み出したゲーム界の巨匠・宮本茂氏は、過去の対談で「プレイヤーがその世界で過ごす時間の手触りこそが重要だ」と語っていた。空間の居心地の良さを追求する思想は、両作の根底に共通して流れている。
また、ゼルダシリーズの総合プロデューサーを務める青沼英二氏も、探索と発見の歓びを設計するうえで、緩やかな日常の営みがもたらすノイズの少なさに着目していた。広大なハイラルを冒険した後の疲労感を癒やす場所として、スローライフの舞台が完璧なレフュージ(避難所)として機能する。二人の開発思想が見事に合致した結果が、この類まれなコラボレーションなのだ。