日々の何気ないルーティンが、知らぬ間に鍋を傷めつけていることも少なくない。キッチンメンテナンス・ハウスクリーニングの現場で数々の劣化した調理器具を見てきたプロフェッショナルは、ユーザーが陥りがちな3つの過ちを警告する。
第1の過ちは「熱い鍋への冷水投入」だ。調理直後の高温状態の鍋に水を張ると、内側のガラス層と外側の金属層の熱膨張率の差により、釉薬に目に見えないクラックが発生し、最悪の場合はエナメルがパチンと音を立てて弾け飛ぶ。
第2は「強アルカリ性の塩素系漂白剤の乱用」である。黄ばみを手っ取り早く白くしようとハイター等に長時間漬け込むと、ガラスの艶が失われて白濁し、二度と元の滑らかな質感には戻らなくなる。
第3は「空焚きと強火調理」だ。ホーローは極めて蓄熱性が高いため、強火を当てる必要はまったくない。中火以下でじっくり熱を伝えるのが、焦げ付きを防ぐ最大の予防策である。