宮島「焼がきのはやし」実食!極上地御前かきと行列回避の裏ワザの注目ポイントを詳しく解説してご紹介します。

終戦直後の昭和23年(1948年)、店主の林幸司氏へと受け継がれていくこの名店は、島を訪れる参拝客へ瀬戸内の恵みを届ける一軒の茶屋から始まった。当時、牡蠣を殻付きのまま店頭で焼いて提供するという発想は、外食産業全体を見渡しても前例のない挑戦だったという。灰が飛び散り、殻が弾けるリスクを克服しながら、いかに客へ熱々で安全な状態を届けるか。試行錯誤の末に生み出されたノウハウこそが、今日の宮島名物の礎となっている。

現在でも焼き場には熟練の職人が立ち続け、炭の熾り具合と貝殻の厚みを見極めながら絶え間なくトングを動かす。ただ焼くだけではない。貝柱を切り離すタイミング、余分な水分を飛ばして旨味を凝縮させる火入れの技は、一朝一夕に真似できるものではない。