「ラジオ体操第四」の映像を一度でも見れば、二度と忘れられない。最初は軽快なピアノの音色に合わせて手を振るなど、見慣れた光景から始まる。だが開始数十秒、体操は突如として常軌を逸した領域へと突入する。バク転、シンクロナイズドスイミングのような組体操、果ては空中での旋回まで、およそ一般人が朝の運動として行えるレベルを超えている。
これらは一見ネタに見えるが、解剖学的に見れば極めて負荷の高い全身エクササイズでもある。高度なバランス感覚と体幹の筋力をフル活用するアクロバットな動作が連続するため、本気で模倣しようものなら数分で息が上がる。見る者を笑わせつつ、運動の過酷さを強烈に印象づける構成となっている。