かつて妊娠中の性的な欲求は「不道徳」「母親らしくない」と抑圧されがちだった。しかし現代の母子保健や医療の現場では、セクシャルウェルネスを女性の包括的なメンタルヘルスの一部として捉え直す動きが広がっている。
厚生労働省が推進する母子保健施策においても、妊産婦の孤立防止やメンタルケアの充実が重要視されている。妊娠による身体変化やホルモンの乱れ、将来へのプレッシャーからくるストレスは計り知れない。安全が確認された範囲内での適切なセルフケアは、緊張した神経を緩め、良質な睡眠やリフレッシュをもたらす側面も持っている。罪の意識に囚われる必要はなく、自身の身体への理解を深めるプロセスとして捉えることが大切だ。