歴史を遡ると、チンチラの歩んできた道は決して平坦ではなかった。標高3000メートルから5000メートルに及ぶアンデス山脈の厳しい高山地帯。厳しい寒さや乾燥から身を守るために進化したのが、あの密集した美しい被毛だ。
だが、その美しい毛皮は19世紀から20世紀にかけて乱獲の標的となり、野生のチンチラは絶滅寸前にまで追い込まれた。現在、野生個体は国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで絶滅危惧種(EN)に指定されており、厳重に保護されている。私たちがペットショップやブリーダーを通じて出会う個体は、すべて人工繁殖によって繋がれてきた生命だ。
草食性で、主食はチモシーなどの牧草。非常に警戒心が強い反面、知能が高く、飼い主の顔や声を識別する学習能力を備えている。根気強くコミュニケーションを重ねることで、手の上に乗り、名前を呼ぶと駆け寄ってくるまでの信頼関係を築くことができる。