フィギュアスケートは結果が数字と順位で冷徹に突きつけられるシビアな競技だ。日本スケート連盟が主催する公式戦の舞台裏では、重圧に押しつぶされそうになる選手たちが少なくない。そんな中、真紀さんは決して技術的なミスを責めたり、他選手と比較したりすることはなかった。
結果ではなく、そこに至るまでの努力のプロセスを誰よりも具体的に褒める。氷上でどれほど悔しい涙を流しても、リンクを出ればいつでも温かく抱きしめてくれる場所がある。この絶対的な心理的安全性が、果敢にトリプルジャンプに挑み続ける勝負強さを培った。